プロコル・プッシュはこんなんでいいの?
プロコル・プッシュ(Procul-Push)はドイツ製の三角のストーブです。じつはかなりユニークな発想の異色のストーブなんですよ。何だか不思議とスッキリとしてませんか?よく見るとわかるんですけど、何かが変です。
何と1枚のステンレス板を折ってあるだけ。蝶番や爪が無いからスッキリと見えるんですね。こんなんで良いのかしらん?と思ってしまうほどの超シンプルさ。畳んだ状態だとちょっと浮いちゃってます。0.5ミリ厚のステンレス板で104グラムしかありません。軽さが自慢のようですけど当たり前のような。
厚みが0.5ミリというのは、小さい焚き火ストーブでは薄過ぎるということはありません。折り曲げるのに思ったよりも力が要りました。丁寧にやらないと変なところが曲がってしまいます。裏はベロを切れ込みに差し込んで固定する仕組みです。
最後に「push」と抜き文字になっている火床を押して、折り込んだら完成です。ネーミングセンスが良いですよね。シンプルなのに火床があるのは偉い。焚き火ストーブには火床は必要だと思っていますから。
細かく見ると、窓の楕円部分が段になっちゃってます。バリがあって仕上げも悪い。曲げ部分は少しだけ繋がっていて使用後は畳んで収納するんですけど、組み立て・折り畳みを何度かするとヨレヨレになっちゃいそうです。
サイズは笑’s・BPウッドストーブ93tiと同じくらい。この二者が超精巧と超チープのツートップではないでしょうか。プロコル・プッシュは駄菓子屋で売っていても違和感ありませんよね。デザインはカッコいいのに、このチープな感じ、嫌いじゃないです。