エンバーリットは完成度高し!
エンバーリット・ストーブは最も完成度の高いストーブのひとつでしょう。このオリジナルはステンレス製ですが、チタン製もあります。ミニはチタン製のみで、少し小さいだけです。ただ、ミニはもう廃盤のようで、さらに小さいファイヤーアントが新発売されています。
かなり焚き火をしたので、随分と歪んでしまいました。写真はオリジナルのステンレスです。とくに底板はかなり歪んでいますが、組み立てると気にならなくなります。焚き火ストーブは熱で歪むものですから、全く問題はありません。
脇の隙間を比較すると、プレス加工されているオリジナルの方が、プレス加工無しのミニよりも歪みは少ないようです。ただし、ステンレスとチタンで材質が違います。さらにミニは軽くするために、薄いチタン板で作られているので、単純に比較はできません。
エンバーリットで最も注目すべきポイントは、組み立て用の爪の向きだと思います。爪が左右で上向きと下向きで違っていますよね。これが優れものなんです。爪を差し込むタイプのストーブは、左右の爪が同じ向きになっているのが普通です。
組み立て方は、4番目に組む正面パネルをひねって差し入れるんです。爪の向きが左右で異なることで、パネルが抜け落ちたりせずに、グラつくこともありません。ただし、ひねり組み立ては、形状は異なりますけど笑’s・BP120の方が先です。
一つだけ気になるのは、火床に穴が無いこと。地面への影響を少なくするためかもしれませんし、このままでも良く燃えます。火床に穴が無いストーブはいくつかありますから、絶対に必要というわけではないのでしょうね。
エンバーリットはカッコイイし、ひねり組み立てでしっかりしているし、構造がシンプルで壊れにくくて価格も手ごろだし、さらに上部が細い形状は炎的な面白さがあります。一つの完成形としてストーブ界の歴史に残る逸品かもしれませんよ。